学ぼう、心の病を|うつ病の症状が出たら早めに病院へ|諸悪の根源をバシッと克服

うつ病の症状が出たら早めに病院へ|諸悪の根源をバシッと克服

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学ぼう、心の病を

カルテ

どんな特徴があるか

ストレスが多いといわれる現代日本においてうつ病は社会的な問題となっている疾患の一つです。近年では新型うつ病といって、今まではうつ病に含まれていなかった新しい症状のうつ病も登場しており、全体としてうつ病患者数は増加しています。このため、うつ病の症状は以前より範囲が広くなっていますが、本質的なところはあまり変わりません。うつ病は、感情面、意欲面、思考面で日常生活を送る事が困難な症状が発症します。感情面では、感情のコントロールが出来なくなります。例えば、誰かと笑い話をしていて、急に泣き出してしまうといったことが起こります。将来に対して非常に後ろ向きな考え方になることもあります。意欲面では、病的なほど何かをする意欲が減少します。空腹で食事をとろうとしても、お箸をもつ気力が出ないといったことが起こります。意欲が低下することで行動にも障害が出るのです。思考面では、今まで出来た作業ができなくなったりします。一度に複数のことが出来なくなったり、複数のことを記憶できなくなったりします。これらの症状は、うつ病が神経伝達物質という脳の働きに関与する物質によって発症していることが原因と考えられています。近年では、その機序を利用してこれらの症状を改善する薬が発明されており、治療も可能となっています。

工夫が大切です

うつ病は、急性期においては、しっかりと薬を内服して静穏な環境で十分な休養をとることが基本です。家庭でそれが実現できない場合は、精神科のストレスケア病棟に入院するなどしてその環境を確保することもできます。そのようにして症状が回復したのち、回復期においては日常生活の中でうつ病と付き合っていく方法を学ぶことが大切になります。疾患を理解して、自分と向き合いながら日常生活を工夫することが必要になってくるのです。例えば、職場や学校に行くことがストレスになっている場合は、職場や学校と相談して、まずは一週間に一日とか、一日ではなく半日行くなどの方法をとることで、ストレスを緩和する工夫が必要です。同時に、ストレスの原因となっている職場や学校に行くようになったら、病院などで医師と相談する時間を増やすように対応する工夫も必要です。薬にも工夫が必要で、例えば職場が非常に忙しい場合には、薬を飲み忘れる危険性があります。精神科の薬は飲み続けることで効果を維持できるものが多いため、飲み忘れは疾患の再発につながります。そこで、薬物の量を調整し、朝と夕に内服するよう工夫すればよいのです。また職場で急に症状が出た場合のために、屯用の薬をもらっておくことも大切です。